2021年5月28日金曜日

THE COFFEE TABLEのストーンズスロー(期間限定ブレンド)【新潟市中央区】

 新潟市中央区上大川前通にあるカフェ「THE COFFEE TABLE」。あの通りはシャモニーから東大通を渡って山浦珈琲。ほかにも昔ながらの喫茶店があって、ずっと白山公園よりにこのお店があります。

今日オーダーしたのはストーンズスロー(620円)

強すぎないフルーティーさとナッツの香りがします。円やかな酸味が苦味に勝っている感じ。

少し暑くなりかけのこの季節に合ったブレンドでした。

2021年5月3日月曜日

にいがた文化の記憶館 企画展「日本映画初の女性脚本家 水島あやめ」

 水島あやめさんは日本映画界初の女性脚本家として松竹蒲田撮影所で活躍した方。現在でも脚本家が目指す賞の一つである城戸賞として名を残す松竹の名プロデューサーで撮影所長であった城戸四郎さんの指導を受けたサイレント映画時代の脚本家で、後に小説家へ転身。児童文学の翻訳も行っています。

サイレント映画の脚本家…セリフが聞こえない映画の脚本とはどういうものだったんだろう。セリフの抑揚より見てわかる表情や体の動きが重視されたんだろうな。そうするとセリフよりも見てわかるシーンの表現力が重視されたはずで、今の脚本とは違うものだったんだろうと想像しますが、小説家志向の水島さんにとって居心地がよかったかどうかはわかりませんが、トーキー時代の到来とともに求められる作品にも嫌気がさして松竹蒲田撮影所を退所して小説家に転身して成功を収めたところを見ると現代にも通じる脚本が出来ていたのだろうなと思います。

彼女は六日町の裕福な家の生まれですが、それゆえ地元の学校ではいじめられたと言います。母親の実家が書店で幼いころから書籍になじんでおり、小説家を志すようになったとか。

母親は後妻で彼女の大学進学などで家族と折り合わなかったため、後に彼女とともに東京で暮らし、没しています。彼女自身も家族を持たず千葉の老人ホームで没。

男社会だった映画の世界で活躍し生き残る。その後も家計を支えて自活するという事は、いろいろな葛藤があったのだろうなと想像できます。


新潟日報メディアシップにあるにいがた文化の記憶館は、新潟出身の著名人の記録を集めた場所ですが、水島さんのあこがれた少女小説の元祖と言える吉屋信子さんも新潟出身。またスター女優第1号と言われ、水島さん作品にも多く出演している川田芳子さんも新潟にある市山流宗家の妹で新潟出身とそれぞれ常設でプロフィールが展示されています。