2019年7月28日日曜日

小針浜・内野浜・角田浜

小針浜は日本海夕陽コンサートが行われる場所として知る人ぞ知るところだけど、もちろん海水浴もできる。
海の家も3件ほど。
 海水浴場に入って左側、一番西側の海の家はテラスから夕陽が奇麗に見えるスポットだそう。
ちょっと入りづらそうな感じだけど、基本は海の家だから。

内野浜は、場所を知らないとたどり着けないかも知れない地元の海水浴場。
海の家とかはなく、新潟市の監視員がいてトイレがあるだけの地元密着型。
奥の波消しブロックの中には上に手すりがついているところがあるものがあるけど、遊泳地域はその手前まで。

角田浜は、昔は県外からも多くの海水浴客を集めた海水浴場だったけど、今は砂浜の減少で海の家も激減。
それでも今回紹介した他の2つと比べれば海水浴客が多い。
灯台や角田山と、自然が豊か。
近所にはワイナリーの集積地カーブドッチ、少し走れば岩室温泉、海岸沿いを行けば寺泊漁港と観光向き。

2019年7月15日月曜日

第34回 新潟ジャズストリート(2019年7月13日(土)・14日(日))




毎年1月と7月に行われている新潟ジャズストリート。
 何となく知ってはいたけど、高校卒業してからずっと県外暮らしで新潟とジャズのイメージが繋がらなくて、何かやってるな程度の認識でいた。
 今年、いろいろと時間をかけていたことが必要なくなり、ぽっかり空いた時間に、新潟へ帰って来てからご無沙汰している生演奏を聴こうと出かけてみた。
1日千円で26会場どこでも入り放題聴き放題。
イベントによっては別にワンドリンク購入しないと入れないという事があったりすることがあるけど、ここは本当に任意。ホテルオークラ新潟のバーですらも一緒。しかも、飲んだとしてワンドリンク500円。これはドリンクを提供するどの店も同じ。
狭い会場が多くて、入れない事もあるので…って、自分の認識では県外から人が集まるイベントではないだろうし、新潟だし、入れないなんてそんなにないだろうと思っていたけれど、完全にキャパオーバーで入れないとか、ぎゅうぎゅうの立ち見もあった。
実際に県外の人はどれほどいたんだろう。プレーヤーは県外からも集まっているから、ファンはついてくるのかな。
自分は特別にジャズが好きで聴くわけではなく、横浜に居た頃に週1回程度、毎晩生演奏の入る店で、誰が演奏するとか気にしないで飲んでいたくらいで、話をしていても誰の演奏が~とか、あの曲は~とか言われてもわからないし、実は興味もない。リズムの刻み方とか音のつながりや音色や重ね方を楽しむ。そんな聴き方をしているのだけれど、短い時間にいろいろな演奏が聴けて、とても楽しめるイベントだった。

13日、着いたのは15時少し前。
古町モールの萬松堂さんの少し先、古町6ストリート会場で、ちょうどライブが始まった。
ここは商店街のモールに設けられた無料の会場。
 ashikenp hum(砂川恭子(ss),渋谷幸助(g),成見有貴(key),清野リョウ(b),田村敏明(ds)
 このバントのフロントはソプラノサックス。第一印象としては、すごく勢いがあるな…と。ハコの中でやるのと違い、壁が無く音が拡がっていく外の会場で、勝手が違ったのかと思うくらい。
 サックスはこのバンドの中では他の楽器と違い、息で音を出すのだから、体調や感情、精神状態が反映しやすいと思う。
 キーボードは入りから少し緊張気味なのか勢いに押されたのかタッチが弱かったけれど、終盤に向けて立ち直ってきた。
 ギターとドラムスは手慣れた感じ。他のパートの足りない隙間を埋めるプレイも感じられる。
 ベースの存在感が希薄なのは最後まで変わらなかった。
 この会場は、客寄せとして、ショー・ウインドウとしての役割があるのだろうけど、十分に楽しい演奏だった。
 関屋浜でもライブをやるとか。

 パンフレットのタイムスケジュールを見て次に向かったのは柳都オレンジスタジアムの3F 3CDスタジオ。広いバンド練習スペースという感じ。
 今タクオModal Soul/山形(今タクオ(ts,ss,EWI),土門信和(g),齊藤優作(g),うめきよしお(b),長澤利博(ds)
 移動距離が短いのと“山形”というのに興味を惹かれて行ったのだけれど、フロントのサックスやリードギターが機材を変えるたびにやや間が空くというか、つなぎが悪いというか。
 演奏とは関係ないのだけれどそこが出来ていないと、意外と安心して聴いていられないものだなと。
 ベースとドラムスは安心して聴いていられたのだけれど…

 何曲目かがが終わったところで失礼して19時に別件がある関係でなるべき駅に近い会場という事で万代橋袂のホテルオークラ新潟3F バー エジンバラへ移動。
 17時からだけれど、到着した1640分には10人以上の行列が出来ている。
 渋谷知里&ギタリスト坂井崇人(渋谷知里(vo),坂井崇人(g),川井正隆(per,g)
 新潟で活動するベテラン2名に坂井さんが県外のライブの帰りに体調を崩したので、本業がドラムのお医者さんという川井さんが急遽ヘルプで参加とか。
 川井さんご本人も日曜日に別のグループ(しかもバンドリーダー)でライブ演奏をする予定だそう。
  先生にもギターを弾かせるためのリクエストが病み上がりのギタリストに、初見で譜面の紙が180cm以上ある曲というネタ。(今は大体タブレットじゃ…?)
 その曲を破たんなく弾きこなしていたのはさすがプロだし、先生も先生で中々の腕前。
渋谷さんと坂井さんは軽妙な語りとは別に落ち着いた味がある。
 ライブ会場というよりサロンに向いたデュオ。

14日、13時からジャズ喫茶A7。
 入って正面から左に伸びるカウンターは詰めて9席。テーブル2つ置けばいっぱいな小ぢんまりした客席に、入って右側に演奏スペース。
 横浜の住吉町にあるJazz isで、お客さんがいっぱいでカウンターの一番奥に座ったらピアノの真ん前で、演奏の間中ピアニストにお尻を向けていた事があるけど、ここは狭いながら演奏スペースと客席は分かれている。演奏者に正対した席が少ないというのは否定的な感想を持つ人もいるだろうけど、自分としてはそれはそれで日常感があっていい。
 入った時はほぼ満席で、一番奥の臨時に置いたであろう少し高い椅子に座る。
 新潟にこういう店があったんだ。
 土屋由紀・伊藤充Duo(土屋由紀(vo),伊藤充(p)
 ボーカルは、声が小さいんじゃ…という印象があったけどしっかり聴こえる少しアンニュイな歌声。
 ピアノは、最初少し響かせすぎかなと思ったけれど、聴いているとしっかりコントロールしてるんだなという音。

ライブ終了後に古町へ戻るとANAGUMA!のライブ中。(佐藤隆雄(sax),佐藤有人(key),小西貴理(g),大久保雅史(b),飯田和彬(ds)
パワフルな演奏を聴きながら柳都オレンジスタジアム6F 6Jスタジオへ。

Job Labor FusionBoss木内(b),楠俊宏(ds),大脇裕一(sax,EWI),過足薫(key)
スタジオはホント練習スタジオのようで、防音扉を押し開けて入ると狭い中で満員の観客。
フロントのベース、軽く弾いているようでしっかり音が出ていて、他のメンバーも手練れという感じ。
少し早めに終わったので、アンコールという事になったけど、普段やっているメンバーではないという事で、前に演奏した曲の中からもう一回。

 次はNEXT216Fにある市民プラザでアップビートジャズオーケストラfeat阿部真由美(阿部真由美(vo),酒井英男 白倉勲 三間彩菜 田辺俊一 山際宏典 鈴木秀樹(sax),和泉潔 小池孝男 宮村真弓 落合健治(tp),井上耕栄 井上誠司 井上航汰 田村誠(tb),笹川真司(p),大内邦男(b),吉田和夫(g),内山二夫(ds)
 ビッグバンドにゲストのボーカル。
 ビッグバンドは難しいな。ゲストのボーカルは声量といい表現力といい素晴らしい。

 柳都オレンジスタジアムへ戻って3F3CDスタジオ。
 川井正隆Groupfeaturing Yossy&Tsubo-ken~(Yossy(sax),Tubo-ken(sax),山口孝弘(g),池田知華子(key),伊藤玲(b),川井正隆(ds),Rena(vo)
 30分ちょっと遅れて入ったのだけれど、スタジオの入口で昨日古町ストリートでソプラノサックスを吹いていた砂川さんとすれ違う。
 その後のMC聞いてたらサックス3本でバトルをやっていたらしい。それは、是非聴きたかった…というのは置いておいて昨日のオークラに出ていた先生の本職と言ってたドラム演奏。
 全体に刺激が…と言っても、そういう構成ではないか。

 1000円で、とにかくたくさんいろんな人の演奏が聴けるのは素晴らしい企画だし、場所を提供されている各お店の男気も素晴らしい。
 観客層は結構高めの人が多くて、老夫婦が揃って聞いているというのが普通の光景ってのもいい感じ。
 しかし、アップビートジャズオーケストラのMCでバンドの高齢化が…って言っていたけど、聴く方ももう少し若い層が来るといいな。
 とはいえ、ジャズはあんまり若い頃から聴くイメージではないし、自分みたいに知識が無くても音が聴きたいという人間もいる。
こういう取り組みがもっと知られて来ればいい。そうすれば自然と人も集まると思うし、そんなに心配はしていない。
新潟は、普通にジャズプレーヤーが生活しているんだよ、と。